便秘になると、いきむことも心配の種に

便秘に悩まされる妊婦さんにとっては、いきむ時のことが心配の種になることがあります。

 

トイレでいきむたびに「破水してしまうのではないだろうか」「赤ちゃんが出てしまうのでは」などと考えて怖くなってしまうこともあるかもしれません。このようなことが続くと便秘の苦しみがますます大きくなりますね。

 

では、実際に妊娠中にいきむことが原因で破水したり、早産、流産につながるということがあるのでしょうか?

 

妊娠中の危険ないきみと安全ないきみ

 

困った顔の妊婦さん

妊娠中にいきむことで、お腹の赤ちゃんに影響を与えるかどうかは、基本的に程度の問題だと言えます。

 

つまり、いきむ程度が大きければそれだけ胎児についてのリスクも高くなるということがいえます。しかし、神経質になる必要はなく、通常の範囲でいきむことには何の問題もありません。

 

心配なのは、便秘で固くなった便が何日もたまっていて、それを無理に出そうして長い時間、強く腹圧をかけていきむような場合です。

 

このようにいきむ時間とこめる力の強さが度を越しているような場合は、それが妊娠初期であれば子宮の収縮につながり、ひいては流産になりかねないリスクがあります。

 

また出産が近づいており、子宮口が開いているのであれば、さらに用心が必要です。このようなタイミングでの強くいきむと破水など切迫早産の症状が表れることがあるようです。

 

この、いきんでも大丈夫な時間や力の入れ具合については個人差があったり、その時の体調によって違いますから明確な基準はありませんが、感覚として「少しいきめば出そう」という場合にはいきんでみて、それでも思ったようにスッキリしなかったら一旦中断してトイレから出るのがよいでしょう。

 

なかなか出ないからと何十分もトイレでいきみ続けるのは、やはり度を越していると言えそうです。

 

いきみが目まいや痔につながることも

 

妊婦が長い時間強くいきむなら、破水や早流産の心配だけではなく、目まいや失神を起こすことがあります。

 

いきむときに血圧が急に上昇するので、その反射で今度は血圧が下がって目まいや失神につながるのです。特に妊娠高血圧症候群になっていたりすると危険度は高くなります。

 

さらに妊婦にとって便秘と共に多い悩みである痔も、一つの原因として「いきむ」ことがあります。いきむことで肛門周囲の血流が悪くなり、うっ血して痔になり、それが悪化していくのです。

 

ですから、妊娠中の便秘では無理に出そうとして頑張るのは禁物です。

 

便秘のときはいきむ姿勢が大事

 

便秘が続いてなかなか出づらいときでも、姿勢に気をつけることで意外にスッキリできる場合があります。

 

ロダン考える人

出やすい姿勢としては、ちょうど彫刻像の「考える人」のように上半身を前かがみにして、かかとを軽く上げるというのが良いようです。

 

これなら肛門とその直前にある直腸との角度がまっすぐに近くなり、出やすくなるそうなのです。

 

両肘は太ももに置いても良いですが、それでも出ないなら両手を下腹部にあててから深呼吸を繰り返すとさらに効果があります。

 

いきんでも出ないなら

 

正しい方法で無理なくいきんでもなかなか出ないときは、それ以上トイレで頑張るのはやめて、マッサージやその他の便秘解消に役立つ方法を試してみましょう。

 

それでもスッキリできなくてつらいなら、最終手段として下剤や浣腸の使用を考えることになります。ただし、妊婦が下剤や浣腸を行う場合は必ず医師に相談した上で行ってください。

 

そして、一度スッキリできたならば、そこで安心せずに便秘対策を習慣として続けることが大切です。

 

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